生命農学研究科を卒業し外国で研究職に就くためには、大学や公的機関の場合、国内同様に大学院博士後期課程を修了し、博士学位を取得する必要がある場合がほとんどです。また、企業への就職の場合も博士学位に重きを置く企業が国内よりも多い印象です。
そして、もちろん多くの場合は英語によるコミュニケーション能力が求められます。語学力というハードルはありますが、博士後期課程において論文の読み書きをきちんと行なっていれば、仕事に関して困ることはあまりありません。
その他の事項に関しては国内で研究職に就くことと大きな差はなく、現地で雇用される他、日本学術振興会(海外特別研究員:https://www.jsps.go.jp/j-ab/index.html)や各種学会の助成金を獲得して研究費を確保する必要がある場合があります。
しかし、外国での研究では、特殊な技術の習得や国外に持ち出すのが難しい貴重なサンプルを用いた研究など、国内では困難な研究を自らの手で推進できる可能性があります。
そして、国際的に協力して研究を行なっていくことが当たり前になっている現在では、外国で自分のコミュニティを広げること、外国の文化に触れることは研究面だけでなく、国際人として生きていくことへの近道のひとつとなるのではないでしょうか。