商社というと、文系の就職先のイメージが強いかもしれません。しかし、取引している物品に対する科学的な知識も大変重要ですので、多くの理系出身者が働いています。農学部・生命農学研究科の卒業生の中には、農作物に対する知識を活かして活躍されている方や、もっと幅広く材料などの分野で活躍されている方もいます。
ある有名商社で活躍中のOBのコメントを紹介します。
「商社は文系の就職先と考えられがちですが、理系大学院を出たからこそ活きていることが多くあります。それは、仮説検証力や論理的思考力およびプレゼン力です。
まず、商社とは簡単に言うと“Aから物を買い付加価値をつけてBに売る“という単純な商売スタイルです。単純であるがゆえに、付加価値の付け方が大事になります。
その付加価値の付け方で上記の力が活きていると感じています。また、付加価値=顧客の困りごと解決です。顧客の困りごとを市場分析結果と照らし合わせ、論理的に仮説を立て顧客に解決策をプレゼンします。そういった、日々の営業活動の中で、農学部/生命農学研究科で学んだ“思考法“が活きています。」