名古屋大学の学生は、在学中に半年または1年間、名古屋大学と学術協定を締結している海外の大学へ留学することが可能です。このプログラムは、語学研修を目的としたものではなく、留学先の大学が求める英語スキルを日本で身につけた上で、専門分野の講義(研究も可)を現地の学生と共に受講するプログラムです。学生はプログラムを通じて、自身の専門性の幅を広げるだけでなく、海外での異なる言語・文化的背景や価値観を持つ人とのコミュニケーションを通して、自身の価値観を広げることができ、これらの経験を将来のキャリア形成に活かすことができます。名古屋大学は、語学研修や海外での実地研修を目的とした、短期研修プログラムも複数実施しています。こちらのプログラムは、学生が英語スキルに関係なく参加できるとともに期間も比較的短いため、農学部からも多くの学生が参加しています。
これらの留学・研修プログラムの詳細は、名古屋大学国際教育交流センターのHPをご覧下さい。
農学部は、資源生物科学科の3年次に講義の一環として、タイやカンボジアへの1週間程度の海外実地研修プログラムを実施しています。カセサート大学やカンボジア王立農業大学の学生とともに、グループで現地の農家やマーケットなどで調査を実施し、最終日にはそれぞれ調査結果のプレゼンテーションを行います。研修終了後には名古屋大学で事後研修を行い、農業の原点である開発途上国や熱帯農業の現状への理解を深めます。(https://www.agr.nagoya-u.ac.jp/international-exchange/index.html)
名古屋大学大学院生命農学研究科・博士後期課程では、タイのカセサート大学やオーストラリアの西オーストラリア大学とジョイント・ディグリープログラムを実施しています。このプログラムは、名古屋大学とカセサート大学、または名古屋大学と西オーストラリア大学の2つの大学から共同で単一の博士学位が授与されるプログラムです。学生は、博士後期課程3年間のうち約1年の間、カセサート大学または西オーストラリア大学に留学し、現地で講義を受講するとともに研究を行います。
名古屋大学・カセサート大学ジョイント・ディグリープログラム
(名古屋大学・カセサート大学国際連携生命農学専攻)
名古屋大学・西オーストラリア大学ジョイント・ディグリープログラム
(名古屋大学・西オーストラリア大学国際連携生命農学専攻)
このように名古屋大学では、在学中または大学院に進学してからも沢山の国際プログラムが用意されており、学生の海外への留学を推奨するとともに奨学金などのサポートも準備されています。