大学で教員になるための要件については「大学や公的研究機関で研究したい」で説明していますので、ここでは大学教員の職務内容について説明します。
大学教員には主に教授・准教授・講師・助教があり、名古屋大学農学部ではそれぞれの職階が独立しつつも協力しながら教育・研究・管理運営や社会貢献を行っています。各研究室には(平均的に)教授・准教授・助教が在籍しています。各教員は世界最先端の基礎研究や応用研究を通して農学の発展に寄与するとともに、学生への指導を通して世界で活躍する人材を供給しています。また、研究室や学部、大学の管理運営も自分自身で行っています。このように大学教員には様々な領域でプロフェッショナルでいることが求められますが、名古屋大学農学部・大学院生命農学研究科で学んだ多くの学生が日本全国で新たに大学教員になっています。
菅子は「終身之計」の中で「1年の計は穀を樹るに如くはなく、十年の計は木を樹うるに如くはなく、終身の計は人を樹うるに如くはなく」と書きましたが、大学教員の仕事はまさにこれらすべてに貢献するものです。もしも貴方が考えをトコトン突き止めることが好きで、かつ誰かに教えることが得意であれば、是非大学教員を目指してください。我々と一緒に農業水産業の未来を創っていきましょう。